大阪堺市にてフリーランスの美容師とパーソナルカラー診断をしていますkanaeです。
今回は化粧品に書かれている“○○フリー”の話。
皆さんはこの○○フリーの表示、見てますか?気にしてますか?
最近気に入ってるコスメが、○○フリーを掲げていたので何がどういいのか、調べて見ることにしました!
※専門的なものではないで、楽しむ程度で読んで下さいね。
どんなフリー成分があるの?

今回は私がフリー処方が気になったきっかけの、AINOKIさんの商品の表示を参考にします。
全部で11個あります。あくまで個人的なものですが、コメントもつけてみました。
動物由来成分フリー
動物性の素材や成分を一切使わないこと。
クリエルティルフリーと言われるものもあり、こちらは化粧品を作る段階で動物を傷つけたり殺したりしていないこと、動物実験をしていないという意味合いがあります。
最近はヴィーガンが話題になったり、動物へのあり方を考えることが増えたと思います。この記事を書くのに動物実験のことも調べてみましたが、人間が綺麗になりたい欲望で動物が犠牲になることは私も疑問が浮かびました。
合成防腐剤(パラベン)フリー
パラベンが入っていると、少なからずアレルギーの出る方がいるそうです。だからと言ってパラベンが危険なものではなく、あくまで反応する方に向けて配慮しているそうです。
フリーと言っても代わりになる防腐剤は必要で、フェノキシエタノールというものがよく使われています。こちらはパラベンよりは刺激が少ないとのこと。
石油系界面活性剤
刺激が強い。分解されずらく環境への負荷がかかる。
だからと言って特に何かかが悪いわけではなく、安心して使える原料。
合わない方は避けるといいのかなと思いました。
アルコール(エタノール)
防腐効果、収斂効果、爽快感を与える。その一方敏感肌や乾燥肌の人には刺激を感じる場合も。
個人的にエタノールは多く配合してあると、ピリピリ感や乾燥を感じるので選ばないようにしています。
合成香料
香りが強く、敏感度が上がったり肌荒れ、アレルゲンの原因になる可能性がある。
その一方、分子の純度が高く安全管理体制のもと厳しく品質管理がされている。
逆に、天然香料も複数の成分が含まれるため、刺激が強すぎて合わない場合も。
個人的に、合成香料に限らず天然香料も匂いのきついものは刺激に感じます。はじめの印象が強いだけで慣れると平気になることも。私としては無香料が一番安心。
合成着色料(タール色素)
発がん性、アレルギーの発症、蕁麻疹を引き起こす、ホルモンや免疫システムを乱す可能性がある。
石油やタールを原料としていて、体内に取り込まれた場合分解されにくい。
ただ、化粧品に使用できる色素は限定されており、安全性を心配しすぎる必要はない。
少し理由は変わってきますが、できるだけ石鹸落ちコスメを選んでいるので、落ちにくいと言われる合成着色料が入ってないと嬉しいところ。
タルク
ファンデーションやアイシャドウなどに使われ、なめらかな肌触りや吸湿性がある。
基本的にはどのような肌質の方でも安心して使え、アレルギー問題なども起きてない。
タルクには吸入による発がん性を示すアスベスト繊維を含む可能性が懸念それてたそうですが、今現在は精製純度が高まりその心配はないそうです。
鉱物油
石油を精製して作られる油(ミネラルオイル)。肌の水分蒸発を抑えて潤いを保つ性質。ワセリンやクレンジングオイルにもよく使われている。
肌に蓋をして皮膚呼吸や排出機能を阻害。くすみ、シワ、吹き出物、乾燥肌などのトラブルの原因になる可能性。
現代は精製技術が進歩したので、安全性が高く安心して使える。
紫外線吸収剤
敏感肌の方には、肌刺激を感じる可能性がある。
ただ安全性は確認されている。
紫外線吸収剤は気にされてるかた多いのかなぁと思います。日焼け止めはよくチェックするのですが、個人的には入ってなくても少し刺激を感じるものもあれば、入っていても使い心地の良いものもあります。
カーボンブラック
黒色の顔料。アイライナー、眉墨、マスカラなどに使われる。
粉末にアレルギーを起こす方がいる。
シリコーン
フィット感、持ちが良い、汗や水に強い、ウォータープルーフのものによく入っている。
基本的に安全な成分。持ちが良い反面落ちにくい。
洗顔で落としやすいコスメが好きなので、シリコーンは入ってると気になります。ただ落ちにくさは、場面によっては必要になってきますね。最近はウォータープルーフなのに石鹸落ちのコスメもあり、あれはどういうことなんだろうと思っています。
まとめ、フリー処方どお思う?

いかがでしょうか。気になるフリー成分はありましたか?
調べてみて思ったのは、
- 過去に問題になり“危なそう”と言う認識が残りフリーだとイメージのいいもの。
- 比較的、敏感肌には刺激になりやすかったり、合わないと感じる人が多いもの。
- 人的影響はなくても、環境や動物に配慮したもの。
などにまとめられるのかなと思いました。
個人的にも、過去合わないと感じて避けてたものもありましたが、技術は日々進化してるのでそんなに気にしなくてもいいのかなと思いました。
調べるきっかけになったAINOKIさんのインタビューぺージにも、こんな文章がありました。
mebukiのラインは肌の弱い人が心地よく使えることを大前提に開発しているため、お客様が不安だと思うパラベンやエタノール、合成着色料などの成分は配合せずに処方を組んでいます。それらの成分は化粧品の原料として多く使用されており安全な成分ではあり、悪い成分という認識ではなく、肌に合うか心配というような、使い手の不安材料は少しでもクリアにしておきたいと考えています。
あくまでもターゲットのお客様層への配慮かなと思います。こんなふうに考えてくれる会社は嬉しいですね。
また今回調べてみて、動物由来成分フリーやクリエイティルフリーについて興味がわきました。人間が綺麗になりたいという理由で、他の動物が犠牲になるのは残酷ですね。そして、そこに興味を持ったり調べて選択しないと、当たり前のように実験のもとつくられた化粧品がたくさんあるんだろうと思いました。
今の世の中、安いプチプラからブランドコスメ、色んな国のコスメが販売されてますが、どれを選ぶかの基準にフリー処方も取り入れてみたいと思います。